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小さな異変も見逃さない!安心の精密治療とは

近年の虫歯治療においては、以前にも増して「精密さ」が求められるようになってきました。

日本国内の歯科医院で受ける事が出来る虫歯治療の中には、歯の神経部分に当たる歯髄を抜く抜髄治療や、歯の根っこの部分に当たる根管内部を清掃する「根管治療」においてマイクロスコープを使った精密治療が浸透し始めています。

アメリカでは1998年に歯の根管治療時には必ずマイクロスコープを使用する事が法律で義務付けられるなど、虫歯治療を始めとした歯科治療分野の現場で着実にマイクロスコープの使用率が高まりつつあります。

マイクロスコープを使った根管治療

虫歯には進行度合いによってC1、C2、C3、C4の4段階に症状が分類されます。

この内、C3に当たる虫歯治療においては、歯の根っこである根管をリーマーやファイルといった専用の道具を使って清掃してゆく「根管治療」を行う事があります。

この根管治療は非常に小さな穴である根管の内部の神経をこそぎ落としてゆく治療方法であり、少しでも神経の取り残しや根管内部の虫歯や汚れの取り残しがあると、治療の後に虫歯や細菌による感染症が起きてしまい再治療をする事も珍しくありません。

日本の虫歯治療ではこの根管治療における再治療率が非常に高く(=根管治療の失敗)、何度も根管内部をこそいで穴を大きくした挙句、結局抜歯しなければならない、などという例も多数見受けられます。

このような根管治療の失敗を防ぐ為に根管内部の小さな虫歯や汚れ、神経の取り残しをきっちりと確認する事が出来るのが、歯科治療で使われる歯科用顕微鏡の「マイクロスコープ」です。

マイクロスコープを使った根管治療では、「肉眼の24倍」の精密さで根管内部を確認する事が出来ますので、より精密な根管治療が可能となります。

細菌感染を防止する「ラバーダム」を用いる事でさらに根管治療の成功率を高めます

マイクロスコープを使った根管治療時には、薄いゴムの膜のようなシートである「ラバーダム」を治療を受ける患者様の口に装着する事で、根管内部が唾液や治療時に出る飛沫などから感染症にかかるリスクを下げる事が出来ます。

ラバーダムは治療をする歯の部分だけを切り取って露出させ、その他の部分はすべてラバーの下に覆ってしまう感染防止器具です。

アメリカの歯科医院では根管治療時にラバーダムを使用せずに治療を行った場合には「確実に裁判に負ける」とも言われているほど、重要視されている器具でもあります。

しかし、現在の日本ではラバーダムを使った根管治療はまだ定着しておらず、保険適用の保険診療で治療を受ける事が出来る歯科医院の多くが「ラバーダムなし」での根管治療を行っているのが現状です。

もし、保険適用で受ける事が出来る根管治療時にラバーダムを使用している歯科医院に出会ったとしたら、その歯科医院はかなり良心的な歯科医院と言えるでしょう。

根管治療を受ける場合には、治療を受ける予定の歯科医院に「根管治療の時にラバーダムを使用しますか?」とお尋ねになる事をおすすめします。

虫歯の精密治療で用いられる各種の治療器具について

虫歯の精密治療を行う場合には、さまざまな最新の歯科用治療器具を用いて治療を行います。

1.超音波チップ

根管治療の際には、必要以上に歯を削り過ぎないようにする為、毎秒約2万回から3万回の振動をする超音波チップにより、微細に歯を削る事が出来ます。

2.ニッケルチタンファイル

虫歯菌に侵されてしまった根管内部の神経や血管などを取り除く事が出来ます。

ニッケルチタン製のファイルは柔軟性が高く、複雑な形状をしている根管内部の治療に対応可能です。

3.歯科用CT

治療を受ける患者様のお口の中の形状や虫歯の状態を3次元の角度から多角的に撮影出来ます。

CTでデータ化された3次元の画像を見ながら治療を進める事で、お口の中のより細かな情報を確認する事が可能となります。

精密治療で歯を残す「MI治療」

マイクロスコープを使った虫歯の精密治療では、出来る限り歯を削る面積を少なくして健康な歯を残してゆく「MI(ミニマルインタベーション)治療」を採用するケースもあります。

「天然の健康な歯はどんなに優秀な虫歯治療でも自然の歯の機能や見た目を取り戻す事は出来ない」という考え方に基づき、「可能な限り健康な歯を残してゆく」、それがMI治療の基本的な理念です。

MI治療を採用した虫歯治療においては、虫歯の部分を削る量を必要最小限に抑えるのはもちろんの事、歯を削った後に詰め物であるインレーやかぶせ物であるクラウンを接着する際、天然の歯との密着性が高いコンポジットレジンやセラミックの素材を積極的に使用する事で、治療後の虫歯が二次カリエスなどの虫歯の再発につながるリスクを軽減する事が出来ます。

虫歯の精密治療は信頼出来る歯科医院にご相談を

根管治療は虫歯治療の中でも一般的に行われている治療の一つですが、同時に失敗率が高い治療でもあります。

日本国内の歯科医院における根管治療の失敗の原因の多くは、今回ご紹介したような「マイクロスコープ」や「ラバーダム」といった虫歯の精密治療に必要な器具を使っていない治療が原因となっています。

もし、これから「根管治療を始めとした各種の虫歯治療を受けるご予定がある」、または「今までに他院で受けてきた根管治療が失敗続きで困っている」等のお悩みをお持ちであれば、ぜひ、マイクロスコープやラバーダムを使用して虫歯の精密治療を行っており信頼出来る歯科医院を受診される事をおすすめします。

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