笑顔が素敵だとそれだけで魅力的に見えます。
しかし、なかには笑顔がうまくつくれない、自分は笑顔のつもりでも引きつっているようにみえる、笑顔が不自然になってしまうと悩んでいる方も多いようです。
笑顔が素敵な人と、残念な笑顔になってしまう人ではどのような違いがあるのでしょうか。
それは、ズバリ「口のバランス」にあるといえます。
綺麗な口のバランスと、どうすれば綺麗な口のバランスになれるのかについてご紹介します。
綺麗な笑顔の秘密スマイルラインの作り方
スマイルラインという言葉をご存知でしょうか?
スマイルラインとは、笑った時の上の歯の先端を端から端までつないだ線のことです。
このラインが笑った時の下唇のラインに沿っていれば自然で魅力的な笑顔ということになります。
いわば笑顔のゴールデンバランスです。
スマイルラインを意識して笑顔を作る方法をご紹介します。
- 上の前歯を下唇の曲線に添わせます
- ①の状態のまま口角をあげます。「いー」と発音するようにするとやりやすいです。
- お箸や鉛筆など直線の棒を用意し、左右の口角の位置が同じかチェックします
- ③で片方の口角が下がっているようであれば、もう片方と同じ位置まであげます
この手順で簡易的にではありますがスマイルラインを意識した笑顔をつくることができます。
素敵な笑顔は頬壁が見えるのが理想
スマイルラインをつくるためにも口角がきゅっと上がることは欠かせません。
では、口角をどのくらい上げると魅力的な笑顔になれるのでしょうか。
ポイントは、頬壁が見えることにあります。
頬壁は、頬の内側の肉です。
頬壁が見えるまで口角をあげることで、明るく、爽やかで若々しい印象の笑顔ができます。
笑顔でなく普通の表情のときであっても、口角が下がっていると口が「へ」の字型になってしまいます。
口元が「へ」の字型になっていると、不機嫌そう、怒っているといった印象を与え、実年齢より老けて見られてしまうこともあります。
口角をしっかりあげるためには、口輪筋といわれる口の周りの筋肉を衰えさせないようにすることが大切です。
舌回し運動をすることで口輪筋を鍛え、きゅっと上がった口角を手に入れましょう。舌回し運動のやり方は次の通りです。
- 口を閉じる
- 歯の外側に沿って舌を回す
- 右回りに20回、左回りに20回
これが1セットで、1日2~3セット行います。慣れるまでは10回ずつを1セットにしてもOKです。
歯茎の露出が多すぎても少なすぎてもダメ
スマイルラインを意識して笑顔をつくったけれどイマイチ…という方は、歯茎の露出を意識してみましょう。
実は、笑った時に上の歯茎が見えすぎている状態や、反対に見えない状態でも笑顔の魅力が減ってしまうのです。
魅力的な笑顔での上の歯茎の露出は1~2ミリ程度が理想的とされています。
3ミリ以上見えると、歯茎が見えすぎている「ガミースマイル」という状態になります。
ガミースマイルは、下品な印象を与えてしまうことがあります。
ガミースマイルになる原因としては、上顎の骨格が縦に長く上唇が相対的に短くなってしまうことや、歯が前に出ていることなど、骨格や歯の問題が挙げられます。
少数ではありますが、上唇が縦に短く、歯茎が見えやすいという人もいます。
ガミースマイルは審美歯科で歯の矯正を行うことで治る場合もあります。
笑っていないときのベストな歯の見え方とは
笑顔でない普通の表情のときであっても、口元が美しく見えるポイントがあります。
それは、上の歯の見え具合です。
普通の表情で、少しだけ唇をひらいた状態で、上の歯が2~4ミリ見えるのが理想的といわれています。
歯が短い場合、人工の歯を自分の歯にかぶせるやり方など歯を伸ばすことが可能です。
人工の歯を検討するときには、オールセラミックという素材の被せ物や詰め物がおすすめです。
金属アレルギーの心配がなく、長持ちで、自然で美しい歯を再現することが出来ます。
歯並びが綺麗だと笑顔も綺麗
笑った時に歯並びがガタガタでは、スマイルラインをつくることができないだけでなく、不潔でだらしない印象を与えてしまい、魅力が半減してしまいます。
歯並びが整っていると、顔のバランスも整うため、笑顔のときも普通の表情のときも美しさをキープすることができます。
歯並びが悪い方は矯正をすることで、笑顔の魅力がぐんと増すはずです。
歯並びにコンプレックスのある方は、審美歯科に相談してみるとよいでしょう。
歯の白さは肌も綺麗に見せる
歯が白いということは、見た目において歯並びと同じくらい大切です。
笑顔の時はもちろん、ちらっと見える歯が白いと清潔な印象を与えることができます。
また、白い歯が光を反射することで肌も美しく見せてくれるのです。
その結果、美しい口元を演出することができます。
また、歯並びが少し悪くても歯を白くすることで凹凸感を緩和し、歯並びの悪さを目立ちにくくすることができます。
ホワイトニングをしたい方は審美歯科に相談してみましょう。
自宅でのホームホワイトニングに対応してくれる歯科医院であれば長期的に歯を白く保つことができます。
ピンク色の歯茎で健康的な笑顔に
スマイルラインをつくることができても、歯茎の色が黒ずんでいたらどうでしょう。
黒ずんだ歯茎には、不健康で老けた印象を抱きがちです。
健康的な歯茎はピンク色をしています。
歯茎が黒ずんで見える原因は、煙草によるヤニ、血行不良、強いブラッシングでの色素沈着などがあります。
適切なブラッシング指導を受けることで、強く磨きすぎているところがないかチェックしてもらったり、正しい毎日の歯磨きで歯茎の血行をよくしたりすることができます。
差し歯のところだけ歯茎が黒ずんでいる場合は、差し歯を交換する必要があることもありますので必ず歯科医師に相談しましょう。
まとめ
綺麗な口元や素敵な笑顔を手に入れるためには、スマイルラインをいかに綺麗につくるかがポイントになります。
スマイルラインを美しくつくるためには、骨格や歯並びだけでなく、口角がきちんとあがることや、歯や歯茎の色も大切な条件です。
骨格や歯を整えたり、歯や歯茎を美しくしたりするためにはプロの手を借りるのが一番です。
魅力的な笑顔を手に入れるためにも気になることは歯医者さんにどんどん相談しましょう。