口臭が気になる方は意外と多いものです。「歯磨きをしっかりしているのに…歯磨き粉を変えたのに…口臭が治らない!」という方は、口臭の原因を知る必要があります。
ここでは、口臭のセルフチェック法や口臭の原因、口臭の改善法などをご紹介します。
治りにくい口臭を改善したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
口臭セルフチェック法
口臭は以下の方法で、自分でチェックすることができます。
空腹時や朝起きてすぐなど、状況によってにおいが変化します。時間帯を変えて何度か確認すると良いでしょう。
息を閉じ込めてチェックする
袋やコップなどに息を吐いて閉じ込め、空気を吸った後ににおいをかぐ方法で口臭をチェックすることができます。
手首をなめる
口臭を確認する方法として、手首をなめる方法もあります。自分の手首をなめ、30秒から1分程度乾かし、なめた部分のにおいをチェックします。唾液を一度乾燥させると、においのもととなる物質だけが残るのです。この方法は、ドイツの大学病院の教授が発見したチェック法です。
マスクをつける
鼻まで覆った状態でマスクをつけます。吐いた息がそのまま鼻に残るので、自分の口臭をチェックできるのです。
口臭の原因
口臭の原因は、主に5つあります。自分の口臭の原因がどれなのか今一度確認しておきましょう。
食べ物によるもの
ニンニクやコーヒー、アルコールなども口臭を生み出す原因です。においがきついものを食べた後は、そのにおいが残り、口臭につながるのです。ですが、このようなにおいは時間が経つにつれて薄くなっていきます。
また、タバコを吸っていると口臭が強くなる可能性があります。
口の中の乾燥
唾液量が減少すると、口臭が発生する可能性が高くなります。唾液には、口内を洗浄、殺菌して細菌が増加するのを抑える効果があるのです。唾液は、緊張したりストレスを感じると分泌量が減り、口の中の細菌が増殖してしまいます。
口内の汚れ
食事をした後に、口の中に残った食べかすなどがにおいを発生させる原因になる場合があります。食べかすや死んだ細胞などが溜まっていると、舌の上に舌苔という苔のようなものができるのです。この舌苔が細菌によって分解され、口臭のもととなる揮発性硫黄化合物を作り出していきます。
また、歯と歯の間に食べかすが残っていると、においの原因物質を作ってしまう可能性があります。
歯周病
歯茎が出血したり腫れていたりする場合は、歯周病の可能性があります。気になる方は、歯科医院を受診することがおすすめです。
病気
胃の調子が悪い場合や、風邪をひいているときなど、体調不良による免疫力低下が口臭を招いている場合もあります。卵が腐ったようなにおいやアンモニア臭がする場合は、口の中だけでなく、体内に原因があるかもしれません。
このような方は、消化器科の受診がおすすめです。
口臭を改善するには?
気になる口臭を改善するにはどうすれば良いのでしょうか。ここからは、口臭を改善する方法をご紹介します。
水を飲む
手軽にできる口臭改善法としておすすめなのが水を飲むことです。唾液には殺菌作用があるため、口臭を抑えることができます。しかし、それ以上に唾液が口の中や喉を洗浄することが口臭予防に役立っているのです。
唾液のほとんどが水分です。成人が1日に唾液を分泌する量は、1~1,5リットルです。こんなにたくさんの量の唾液が常に出ているので、口内が清潔に保たれているのです。唾液が出なくなると、口内は菌が増殖してにおいが充満してしまいます。
このような事態を防ぐために、こまめに水分をとることが大切です。また、水分補給をすることで唾液が作られやすくなります。
口のエクササイズを行う
唾液の分泌を促す方法として、口のエクササイズがあります。このエクササイズを行うことで、唾液腺が刺激され、唾液の分泌量が増加するでしょう。
- 舌で上顎をなめ、上顎のざらざらした面で舌苔を落すようなイメージでこすります。
- 口の中で舌を左右・上下に動かします。
- 口の中で舌を回します。
この動きを何回か繰り返しましょう。
舌磨きをする
舌磨きの方法が間違っていると、舌が傷つき、余計に舌苔ができてしまう可能性があります。また、発泡剤や合成界面活性剤のような強い添加物が入った歯磨き粉を使用していると、口内がダメージを受け、舌苔の発生につながる可能性もあります。
舌磨きは正しい方法で舌を傷つけずに行うことが大切です。
舌の上にある舌苔を落とすには、舌専用のブラシで舌を優しく2回なでるだけにします。これ以上舌をこすると、舌が傷ついてしまうので注意しましょう。
ストレスをなるべく溜め込まない
不安や心配などのストレスを感じると、唾液が減ってしまい、口臭の発生のもととなります。ストレスを発散してリラックス状態を作ることで、唾液が増えて口臭が抑えられる場合があります。
ストレスを感じている方は、運動やカラオケ、読書など自分に合ったストレス発散法を身に着けることが大切です。
アルカリ食品を増やす
口の中が酸性になると、口臭を作る細菌が増えてしまいます。アルカリ性の食品を摂ることで、菌の増殖を抑えることができるのです。
歯科医院で口臭対策をする
口臭を予防・改善するには、歯科医院の受診がおすすめです。歯科医院で定期的に検査を受け、虫歯や歯周病がある場合はしっかり治療しましょう。
また、2~3ヶ月に1度は歯石の除去と歯のクリーニングを行うことがおすすめです。歯科医院では、歯磨きだけでは取れない歯石や汚れをしっかり落とすことができるのです。
まとめ
いかがでしたか?
口臭の原因や改善法、口臭セルフチェックは理解できましたか?
口臭が気になると、自分に自信を持つことができなかったり、人と話すのも怖くなってしまいますよね。口臭が原因で、ふさぎ込んでしまうのはとても残念なことです。
口臭の原因がわかると、口臭の改善につながります。まずは、自分の口臭が何なのかをしっかり確認しましょう。気になる方は、歯科医院で虫歯や歯周病になっていないか調べてもらうこともおすすめです。また、歯科医院で定期的に歯のクリーニングをしてもらうことで、口内環境が清潔に整い、口臭が改善する場合もあります。
ぜひ口臭を改善し、ストレスのない生活を送ってくださいね。