はじめに
歯が汚いままだと、だらしないイメージを持たれてしまったり、大きな口を開けて笑ったり、楽しく会話することが恥ずかしいと感じてしまいます。
この歯の着色汚れの主な原因はステインで、ステインとはどういったものなのか、防止する方法や取り除く方法などについてご説明したいと思います。
現在、歯の着色汚れが気になっている方はぜひ読んでみてくださいね!
歯の着色汚れのもとであるステインとは?
歯の汚れや黄ばみの原因のほとんどがステインで、さまざまな飲食物に含まれていると言われています。
たとえば、コーヒーやお茶などに含まれているタンニンや、たばこの中のタールやニコチンがこのステインです。
最近では歯磨き粉の中にこのステインを除去する成分が配合されているものも数多く売られています。
ステインが歯に付着している時間が長いほど落ちにくくなるため、できる限り早くステイン対策を行いましょう。そのためには日ごろの歯磨きが重要だと言われています。
ステインが付く理由とは
では、そもそもどうしてステインが付いてしまうのでしょう。
それは、歯には外からくる成分がつかないよう表面をエナメル質でコーティングしています。歯がツルツルしていたり、白いのはこのエナメル質があるからです。
エナメル質の上にはペクリルと言われる薄い膜があり、これがステインを生み出す元だと言われています。
ペクリルは唾液から分泌されていて、エナメル質の上を覆っているそうです。
ですが、最近ではステインの原因であるニコチンやタンニンなどをこのペクリルが結び付けてしまう・・ということが分かってきたのです。
つまり、ペクリルは虫歯の原因である虫歯菌から歯を守る役割があるいっぽうで、ステインを生み出してしまうものでもあるわけですね。
加齢とともに落ちにくくなる
ステインは加齢とも深い関係があると言われています。
ステインがついている時間が長ければ長いほど落としにくくなると上で書きましたが、加齢とともに落としづらくなることも分かっています。
30代にもなるとすでに落ちにくくなってしまいますし、20代の頃から歯の黄ばみや汚れが目立つようになります。
つまり、30代になるといったんついてしまったステインを落とすのは難しいと思っておきましょう。
加齢とともにステインは落としにくくなることをしっかり理解して日ごろのケアを行いましょう。
歯の着色汚れを防止するには
日ごろの歯磨きが大切
さて、歯の着色汚れを防止するにはできる限りアルコールやたばこなどを控えたり、ステインを含む飲食物を控えるなども大切ですが、最も重要なのが日ごろの歯磨きでしょう。
それは、歯磨きはその日のうちについてしまったステインを取り除くことができるからですね。
効果が特に高いのが美白用歯磨き粉で、この歯磨き粉にはステインを落とすために有効な成分が多く含まれています。
毎日使い続ければ歯についたステインを少しずつ落とすことができるでしょう。
ただ、即効性はないため日ごろから歯磨きをていねいにし続けることが重要です。
また、歯磨き法や市販のホワイトニング専用歯磨き粉の中にも使いすぎると危険なものもあるので注意して選びましょう。
歯磨きの方法ですが、間違ったままで磨いていると逆にエナメル質がはがれてしまい、ステインが付きやすくなるので注意しましょう。
できるだけやさしく磨くことが大切です。
力はそれほど入れる必要はなく、歯をなでるようにしながら磨きましょう。
クリニックで歯を白くする方法
日ごろのケアに加え、クリニックで着色汚れを落としたり、白くする方法にはどういったものがあるのでしょうか?
PMTC
これはプロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニングを略したもので、プラークや歯石、歯の着色汚れまですべてを、専用の器具とフッ素ペーストを使い自分では取り除けない歯の細かいところまで丁寧に磨いてきます。
歯の着色汚れで悩んでいる方のほとんどが、このPMTCを行うことで満足すると言われています。
それほどプラークや飲食物などによる着色が悩みのほとんだということですね。
さらに、この施術には歯の健康を守ってくれる効果もあります。
具体的に挙げてみますと、
- 口臭予防
- 初期虫歯の石灰化を促進する
- 歯の表面が滑らかになることでプラークや着色汚れが付きにくくなる
・・などですね
ホワイトニング
上の方法で着色汚れを除去しても満足できない場合には、薬剤を使って歯を白くするホワイトニングという施術があります。
このホワイトニングには大きく分けて2つあり、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングで、どちらも神経のある歯に行える施術です。
オフィスホワイトニング
濃度の高い薬剤を歯の表面に塗り光を照射して白くしていく方法です。
効果が短期間で現れる施術ですが、そのいっぽうで透明感が出づらく後戻りが早いと言われています。
ただ、一度で白くできるため間近にイベントなどを控えている方にはおススメの方法です。
ホームホワイトニング
こちらは濃度の低いジェル状の薬剤を自分の歯の形に合ったマウスピースをに入れ、それを毎日自宅で装着して効果を得るものです。
じわじわとゆっくり効果が得られるため、理想の白さになるには1か月程度かかります。
また、オフィスホワイトニングとは色調も違っていて、自然な透明感があり後戻りしづらいメリットがあります
まとめ
髪の色や皮膚の色などが人それぞれ違っているように、正常な歯の色にも違いがあります。
最近では技術の進歩によってモデルさんなど雑誌で見る歯の色は画像処理が行われていることも多いです。
なので、まるでそれが理想的な歯の色だと思いがちで、さほど必要でなくてもホワイトニングを行いたい・・という方が増えています。
ただ、歯の着色汚れがひどいまま放っておくのも考えものです。
日ごろの歯磨きを丁寧に行った上で、もしさらに着色汚れをきれいにしたい、白くしたいという場合にはプロによるクリーニングやホワイトニングも検討してみてはいかがでしょうか?