はじめに
歯の黄ばみを白くしたい・・と思うことってありませんか?
誰でも歯の黄ばみなど、着色汚れは気になるものです。
歯が黄ばんでいると、それだけで相手に与えるイメージが悪くなると言われています。
そんな悩みを解決してくれるのがクリニックでのクリーニングやホワイトニングですが、実際にこの二つにはどういった違いがあるのか詳しく理解している方は少ないものです。
ここではホワイトニングとクリーニングの違いについて詳しくご説明してみたいと思いますので、ぜひご参考に去ってみて下さい。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは歯を白くする施術のことで、ブリーチングや漂白などと言う場合もあります。
ホワイトニングの目的は歯を白くすることだけで、受診する人の希望にもよりますが、数段階白くでき、数年程度効果が続くと言われています。
たとえると、汚れたシャツを漂白する・・といったイメージでしょうか?
このホワイトニングにはクリニックで行われるものと自宅で自分で行うものの2つがありますが、どちらも保険が効かないので自費診療になります。
歯のホワイトニングに使用される薬剤は過酸化水素を含んだもので、歯にしみこんでしまった有機性の着色成分を分解し、漂白する作用があります。
ホワイトニングを行った後しばらくの間は冷たいものや温かいものがしみたり、色が付きやすくなったりしますが、時間の経過とともに収まってきます。
もちろん、ホワイトニングを行ったからと言って、歯が傷んでしまうことはありません。
・ホームホワイトニング
まず、ホームホワイトニングは刺激の低い過酸化尿素を含んだ薬剤を専用のマウスピースに入れ、決められた時間歯に装着しホワイトニングを行う施術です。
最初にクリニックで自分専用のマウスピースを作成してもらい、その後自宅でご自分で薬を入れ装着する・・ということを繰り返し行っていきます。
この過酸化尿素はお口の中で体温と唾液により過酸化水素と尿素に分解されることでホワイトニング効果を発揮すると言われています。
続けて2週間ほど行いますが、効果については人それぞれ差があるため、よっぽどひどい着色や変色でない限りは1~2段階ほど白くできるそうです。
・オフィスホワイトニング
次にオフィスホワイトニングですが、これはクリニックに行き変色した歯に薬品を塗り光を照射して白くしていくものです。
歯の神経が残っているかどうかによって施術方法が違ってきます。
神経がある歯の場合は30パーセント程度の濃度の過酸化水素を含んだ薬剤を歯の表面に塗布し光を照射して白くしていきます。
クリーニングとは
いっぽうで、歯のクリーニングとは歯周病の原因となるプラークや歯石、着色を取り除く施術のことを言います。
歯の表面汚れがひどい方はこの施術だけでもかなり歯が美しくきれいになりますが、あくまでも歯の表面よごれにだけ効果があるものなので、元々の歯の変色などの場合はこの施術だけで白くすることは不可能です。
歯ぐきが炎症している原因に対しそれを取り除けるので、炎症がおさまる効果があります。
また、歯周病や虫歯を予防することができ、歯の表面汚れを取り除けるので歯本来の白さが戻ります。
さて、クリーニングと一言で言っても種類があり、保険が適用されるものとそうでない自費診療のものとがあります。
料金や通院期間も種類によって違うため、ここで詳しくご紹介しましょう。
・保険が適用されるクリーニング
保険が適用されるクリーニングはスケーリングによる歯石の除去があります。
スケーラーと言われる専用器具を使って歯石を除去していきます。
歯石は歯磨きの際に磨き残したプラークが固まってしまったものですので、ご自分での歯磨きで除去できません。
これは歯周病の原因と言われており、クリニックで除去してもらうことが望ましいです。
・自費診療のクリーニング
次に自費診療のクリーニングですが、エアフロークリーニングというものがあります。
これは超微粒子撥水パウダーと言われるものと水を同時に歯に吹き付け歯の汚れを除去するものです。
通常のクリーニングだけでは落とせないコーヒーやたばこのヤニなどの汚れをきれいにできます。
クリーニングを行った後はPMTCと言われる施術を行って、歯の表面を磨いて再度着色するのを防ぎます。
このPMTCと言われるものですが、専用の器具を使って日ごろ歯磨きで落としきれないバイオフィルムを取り除けます。
これによって歯周病や虫歯を予防できるので、予防歯科でも行われています。
さらに、歯の表面汚れを磨き上げるため人によって効果に違いはあるものの、黄ばみや着色汚れなどがきれいになり、歯本来の白さを取り戻すことができます。
また、クリーニングを行った後も再付着するのを防止できる効果があります。
では、この歯のクリーニングの重要性とはどういったものなのでしょうか?
日ごろのご自分でのブラッシングだけでは落としきれないプラークはミネラルと結合することにより歯石になっていきます。
プラークは日ごろのブラッシングで取り除けますが、2日程度経って歯石にまでなってしまうと、その部分は表面が凸凹して余計プラークが溜まりやすくなります。
つまり、気づかないうちにプラークがどんどん溜まっていく・・ということになりかねません。
歯石にまでなるともうご自分で落とすことは不可能で、そのまま放っておくと歯周病になってしまうことがあります。
そうなる前にクリニックでクリーニングを行えば、歯周病を防止できる・・というわけですね。
まとめ
ホワイトニングとクリーニングの違いについてご紹介しました。
ホワイトニングとクリーニングでは費用も目的も全く違っているということをご理解いただけましたか?
歯をとにかく美しく白くしたい・・と思うのであればホワイトニングがおすすめです。
ですが、その前にクリーニングを行ってからでも間に合います。
クリニックによってはホワイトニングの施術にクリーニングを組み入れているところもあるので、前もってカウンセリングの際に相談してみるといいでしょう。
ホワイトニングやクリーニングで白く美しい歯が手に入れられるといいですね!